2017年11月15日水曜日

雨宮まみさん命日

雨宮まみさんの命日。
1年前の深夜に柳澤さんから訃報のメールをもらい、それを翌朝の通勤電車で開いた時の衝撃といったら。
どういう理由だったか全く記憶にないのだが、なぜか鞄の中には雨宮さんに寄稿して頂き、その中の言葉を帯のいちばん大きなキャッチにした『井田真木子と女子プロレスの時代』が入っていた。
その1年前に出したあんな分厚くて重い本をなぜその日に持っていたのだろう。
通勤電車の中で雨宮さんが亡くなったということをある著者さんにメールで知らせたら、ちょうど雑誌連載の締切日で雨宮さんに触れようとしていたところでとりやめた、なんてこともあった。
まだ死因も分からない時に、不謹慎に映るかもということで。
当日午後、お別れ会という名の葬儀に伺った時の心象風景。
そうだ、その1か月前には著者さんであるなべおさみさんの愛妻、笹るみ子さんをご自宅で見送っていたのだ。
みんな死んでいくなあ、とこういう時は登場人物がみんな死ぬイデオンが昔からよぎる。
じつは本日搬入の本の前書で、北原みのりさんが雨宮さんに触れているのだが、この本の搬入日と雨宮さんの命日と重なったのもただの偶然。
そういえばと、『井田真木子と女子プロレスの時代』刊行記念でやった雨宮さんと柳澤さんのトークイベントの音声を今日は引き出して聞いている。
「女性のライター死ぬんですよね。若くして亡くなる方が本当に多くて」
なんて雨宮さん、普通に言っている。
いや、井田さんのように貴方も。ぬけぬけとさあ。絶句。