2012年11月13日火曜日

キャッチとは

キャッチとは何か。

プロレス・格闘技ファンなら、
Catch As Catch Can(キャッチ・アズ・キャッチ・キャン)を連想するはず。

「キャッチ・レスリング」の別名を挙げ、
カール・ゴッチやビル・ロビンソンの名前を出して説明を始める人もいるかもしれない。

しかし、その説明は、間違っている可能性が高い。
実は、Catch As Catch Canは関節を取り合うサブミッション・レスリングなどではなく、
単にフリースタイル・レスリングの古い言い方に過ぎないからだ。

上半身しか掴めないグレコローマン・レスリングに対して、
「掴めるところを掴む」「掴めるように掴む」という意味の、
フリースタイル・レスリングを指す、古い英語である。

……というのは、別にワタシが研究し考えたことではなく、
翻訳blogさん
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/
のおかげで、近年日本でもその筋では広まった知見であり、
ワタシ自身もそれに同意するものである。

           *

さて、このフリースタイル・レスリングの「キャッチ」とは全く関係なく、
ワタシは自分自身が若い頃に歌舞伎町でやっていた「キャッチ」について、書いてみようと思う。
まあ、客引きだって、相手の関心の「掴めるところを掴む」「掴めるように掴む」のは同じだし、
いわば「フリースタイル」には違いない!

というのも、最近、ある学者さんの聞き取り調査に協力し、
バブル時代の「キャッチ」について、自分の体験談を話したのがきっかけ。
インタビュー前に埋もれた記憶をできるだけ引き出そうと(20年以上前!)
当時のことを箇条書きにしてみた。

聞き取り自体は、その学者さんのニーズと微妙にずれた感じだったのだが、
それはともかく、せっかくのメモを私的な備忘録として残しておこうと思ったのだ。
(あくまで表に出せるというか、出したい範囲で)

続きは、また気が乗ったときに。

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